2009年11月30日
耐震補強偽装

【浜松の工務店が耐震補強偽装33件 市、刑事告発を検討
工事完了確認に甘さ 浜松市、写真で済ませる 】
詳細は追記に載せましたが。いやはや。

こういう業者さんがいると、行政も、民間も、ひっかきまわされて大変です。
きっといままで工事完了確認を写真ですませていたのが、検査官が現場を見ることになるでしょう。
ちゃんと補強を計算し、工事を見届けている私達には何の問題もありませんが、来年度以降の役所手続きがまた重厚になりそうですね。

浜松の工務店が耐震補強偽装33件 市、刑事告発を検討
2009年11月27日 中日新聞
申請書通りに工事を実施していなかった藤咲工務店の事務所=26日午後、浜松市中区萩丘で
浜松市は26日、木造住宅耐震補強工事の補助金事業で、当初の申請通りに補強されていない家屋が33件見つかった、と発表した。いずれも藤咲工務店(同市中区萩丘、近藤秀樹代表)が工事を手がけ、補助金も施主に代わって申請していた。市は、業者側に詐欺や有印私文書偽造の疑いがあるとみて、静岡県警に相談しながら刑事告発を検討している。
33件で計1430万円が施主に助成されているが、業者は申請通りに工事費を請求していることから、不当な利益を得ていた可能性もある。住宅の安全面について市は「工事前の耐震性は損なわれていない」と話している。
この補助金制度は東海地震に備えた県の住宅対策「TOUKAI-0」の主要事業。県は「今回のような不正は聞いたことがない」(建築安全推進室)としている。
浜松市建築行政課によると、業者は2006年度から天竜区内で77件の耐震補強工事を施工。このうち07~08年度の33件は申請書通りに工事していないのに、虚偽の完了報告書を提出していた。22件は65歳以上が住む高齢者住宅だった。
助成対象の住宅は固定資産税の減免も認められており、7月下旬に減免申請を受けた区役所が物件の疑義を照会。同課が現地調査した結果、不良工事が判明した。
業者は10月になって他工事の不良も認め、「不正の認識はあったが、口コミで広がっていった」と話しているという。
耐震補強は本来、必要な個所の壁に筋交いを入れたり、合板を打ち付けたりする。しかし、業者は33件のうち、10件で何ら補強策をとっていなかった。床や外壁を取りかえるなどの修繕は施していた。
市では、残る44件の調査を急ぐとともに、不良状態の是正を指導していく。業者が施工した77件に支払われた補助金は計3340万円に上り、改善されないと施主に返還を求めることになる。
工事完了確認に甘さ
浜松市、写真で済ませる
浜松市の中山間地を舞台に発覚した耐震補強助成をめぐる不正工事。問題の施工業者は工事完了の提出写真を偽装しており、現地で確認しなかった市側は対応を問われそうだ。業者が請け負った工事は特定の地域に集中し、補助金込みのお得感が高齢者中心に口コミで広がったとみられている。
「業者が啓発してくれていると喜んでいただけに大変残念だ」。浜松市の担当幹部は記者会見で肩を落とした。不正工事をしていた藤咲工務店は一昨年から、耐震補強名目の請け負いを増やしていた。補助申請の件数が減りつつある中、地震対策を急ぐ市にすれば、模範業者のように見えていた。
ところが、その業者が提出した完了報告書の写真は、まったく異なる補強済み物件か、一時的に補強壁を入れていただけの状況だった。市は手続きが煩わしくないよう、申請通りに工事が行われていたかは写真による確認で済ませていた。
しかし、制度を統括する静岡県は「手法は市町に委ねているが、必ず完了時に現地で確認している市町もある」と指摘する。浜松市から不正工事の報告を受けた今月初めには、写真では不鮮明の場合もあるとして、現地確認に努めるよう市町に通知した。
再発防止策について浜松市は、補助の申請段階と完了報告の際、施主が工事内容の説明を受けたかどうかを聞き取り、必要に応じて現地を確認する方針を示している。
市によると、不正工事は天竜区内の特定地域に集中している。床の張り替えなどは行われており、「業者がうまく入り込んだのか」と担当幹部。申請に基づく工事単価は平均80万円だが、高齢者住宅の場合は50万円の助成で実費ゼロのケースもあった。「おかしいとは思ったが、周りがやっているから」と市側に話した施主もいるという。
今後、申請通りに耐震補強をしないと、市は補助金返還を施主に求めざるを得ない。
「同じ業者にやらせるのは無理だろうが、費用面が難しい。施主のケアを考えていく」と事態は複雑だ。
木造住宅耐震補強工事の補助金制度 静岡県が02年度に始め、ことし9月末までの利用は累計1万251件。81年5月末以前に建てられた木造住宅で一定の基準を満たす耐震補強に対し、30万円を助成する。浜松市など多くの市町では、65歳以上のみ居住する場合、県と折半で20万円の助成を上乗せしている。
2009年11月27日 中日新聞
申請書通りに工事を実施していなかった藤咲工務店の事務所=26日午後、浜松市中区萩丘で
浜松市は26日、木造住宅耐震補強工事の補助金事業で、当初の申請通りに補強されていない家屋が33件見つかった、と発表した。いずれも藤咲工務店(同市中区萩丘、近藤秀樹代表)が工事を手がけ、補助金も施主に代わって申請していた。市は、業者側に詐欺や有印私文書偽造の疑いがあるとみて、静岡県警に相談しながら刑事告発を検討している。
33件で計1430万円が施主に助成されているが、業者は申請通りに工事費を請求していることから、不当な利益を得ていた可能性もある。住宅の安全面について市は「工事前の耐震性は損なわれていない」と話している。
この補助金制度は東海地震に備えた県の住宅対策「TOUKAI-0」の主要事業。県は「今回のような不正は聞いたことがない」(建築安全推進室)としている。
浜松市建築行政課によると、業者は2006年度から天竜区内で77件の耐震補強工事を施工。このうち07~08年度の33件は申請書通りに工事していないのに、虚偽の完了報告書を提出していた。22件は65歳以上が住む高齢者住宅だった。
助成対象の住宅は固定資産税の減免も認められており、7月下旬に減免申請を受けた区役所が物件の疑義を照会。同課が現地調査した結果、不良工事が判明した。
業者は10月になって他工事の不良も認め、「不正の認識はあったが、口コミで広がっていった」と話しているという。
耐震補強は本来、必要な個所の壁に筋交いを入れたり、合板を打ち付けたりする。しかし、業者は33件のうち、10件で何ら補強策をとっていなかった。床や外壁を取りかえるなどの修繕は施していた。
市では、残る44件の調査を急ぐとともに、不良状態の是正を指導していく。業者が施工した77件に支払われた補助金は計3340万円に上り、改善されないと施主に返還を求めることになる。
工事完了確認に甘さ
浜松市、写真で済ませる
浜松市の中山間地を舞台に発覚した耐震補強助成をめぐる不正工事。問題の施工業者は工事完了の提出写真を偽装しており、現地で確認しなかった市側は対応を問われそうだ。業者が請け負った工事は特定の地域に集中し、補助金込みのお得感が高齢者中心に口コミで広がったとみられている。
「業者が啓発してくれていると喜んでいただけに大変残念だ」。浜松市の担当幹部は記者会見で肩を落とした。不正工事をしていた藤咲工務店は一昨年から、耐震補強名目の請け負いを増やしていた。補助申請の件数が減りつつある中、地震対策を急ぐ市にすれば、模範業者のように見えていた。
ところが、その業者が提出した完了報告書の写真は、まったく異なる補強済み物件か、一時的に補強壁を入れていただけの状況だった。市は手続きが煩わしくないよう、申請通りに工事が行われていたかは写真による確認で済ませていた。
しかし、制度を統括する静岡県は「手法は市町に委ねているが、必ず完了時に現地で確認している市町もある」と指摘する。浜松市から不正工事の報告を受けた今月初めには、写真では不鮮明の場合もあるとして、現地確認に努めるよう市町に通知した。
再発防止策について浜松市は、補助の申請段階と完了報告の際、施主が工事内容の説明を受けたかどうかを聞き取り、必要に応じて現地を確認する方針を示している。
市によると、不正工事は天竜区内の特定地域に集中している。床の張り替えなどは行われており、「業者がうまく入り込んだのか」と担当幹部。申請に基づく工事単価は平均80万円だが、高齢者住宅の場合は50万円の助成で実費ゼロのケースもあった。「おかしいとは思ったが、周りがやっているから」と市側に話した施主もいるという。
今後、申請通りに耐震補強をしないと、市は補助金返還を施主に求めざるを得ない。
「同じ業者にやらせるのは無理だろうが、費用面が難しい。施主のケアを考えていく」と事態は複雑だ。
木造住宅耐震補強工事の補助金制度 静岡県が02年度に始め、ことし9月末までの利用は累計1万251件。81年5月末以前に建てられた木造住宅で一定の基準を満たす耐震補強に対し、30万円を助成する。浜松市など多くの市町では、65歳以上のみ居住する場合、県と折半で20万円の助成を上乗せしている。
Posted by かすがの at 08:14│Comments(0)
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